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前回は『モノの価値』がどのように上がるのかを学びました。
次は、その知識を使って、インフレの種類について学んでいきます。
インフレには2種類の型があります。
①ディマンド・プル型インフレ
②コスト・プッシュ型インフレ
今回(その2)はそのうちの ①ディマンド・プル型 を取り上げます。
(前回の例が出てくるので、その1のコラムを先に読むことをお勧めします。)
その3 その4 その5
ディマンド(demand)とは「需要」、つまりほしい人の数のことです。
ディマンド・プル型インフレとは、
ほしい人が増えることで、モノの価値(=価格)が上がるインフレ
のことです。
そう、前回の『オニダルマ君』のキーホルダーの例がまさにこれです。
ただし、ここで大事なポイントがあります。
インフレは
「1つの商品が高くなること」ではない
前回の例では『オニダルマ君』だけの価値が上がりました。
しかし、インフレとは「一般物価」と呼ばれる、さまざまな商品の価格の平均が上がることを指します。
大事なことなので、もう一度整理します。
インフレとは:
さまざまなモノ(サービスを含む)の価格の平均値が上がること
「コメの値段が上がったからインフレだ!」
というように、1つの商品だけで判断するのは間違いです。
では、なぜ“いろいろなモノ”の価格が上がるのでしょうか?
それは、人々が「多少高くても買いたい」と思うほど、お金を使いやすい状況になっているときです。
では、そんな状況とはどんなときでしょうか。

そうです、みんなの財布のヒモが緩い時です。
財布のヒモが緩い時はどういう時か。
私が子どもの頃ならこう答えたでしょう。
「お年玉をもらった後!」
お金がたくさんあると、
「あれもほしい」「これもほしい」となり、つい買ってしまいます。
以前よりも多少価格が高くなっていても、買う意欲は失われません。
だって、財布の中にはたくさんのお金が入っているのですから。
これを大人に当てはめるとどうなるでしょう。
それは、
給料が良いとき、そして“これからも良い状態が続きそう”と思えるとき
です。
一時的なボーナスだけでは、
「来月から給料下がるかも…」と考えて、買い物より貯金に回す人が多くなります。
しかし、給料が安定して上がり続けると感じると、人々は安心してお金を使うようになります。
その結果、多くのモノの需要が増え、価格が上がる。
これがディマンド・プル型インフレです。
このディマンド・プル型インフレ、
あなたは良いインフレだと思いますか?
それとも悪いインフレだと思いますか?
・ディマンド・プル型のインフレ
ほしい人が増えることによって『モノの価値』が上がるインフレのこと
・インフレとは、『1つの商品が高くなること』ではない
さまざまなモノ(サービス含む)の価格(≒価値)の平均が上がること
価値と価格は必ずしも一致しません。
しかし、平均値を出すためには、数値化しやすい価格を使うため、ここでは『モノ(サービス含む)の価格』と表記しました。
価値:主観的なもの
(『オニダルマ君』のキーホルダーなら300円出す価値がある!という人もいれば、
『オニダルマ君』のキーホルダーに300円も出す価値を見出せないわ!という人もいる)
価格:客観的で数値化できるもの
(『オニダルマ君』のキーホルダーを売る側と買う側が両者とも納得できる価値と価格のバランスがとれたもの)
次回は、もう1つの型、コスト・プッシュ型インフレについて学びましょう。